技術情報
高耐久型断面修復工法
床版EQM工法
床版EQM工法(Easy&Quality Maintenance method)は、粘性の異なる2種類の接着剤と高耐久に断面を修復する専用補修材により、橋梁舗装の補修と同時に、コンクリート床版の劣化部を誰でも(Everybody)簡単に(Easy)素早く(Quickly)高耐久に(high-Quality)直せる工法です。
最小厚さとしては、15~20mm程度の薄層から対応が可能です。
※NEXCO試験方法である試験法439(床版上面における断面修復用補修材の試験方法)に適合します。
特長
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01
耐久性
浸透性接着剤 「浸透性KSプライマー」 が、毛細管現象により、マイクロクラックや脆弱部等、ひび割れ幅0.05mm、ひび割れ深さ30~60mm程度の小さなひび割れにも浸透し付着します。付着は、従来のショットブラスト処理よりも2.2倍以上長寿命化になることが、輪荷重走行疲労実験により確認されています。 また、専用補修材の静弾性係数は既設の床版とほぼ同等のため、付着界面に生じるせん断応力の低減により、疲労抵抗性の向上を図っています。
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02
施工の容易性
専用の断面補修材「リフレモルセットSF」「リフレモルセットSP床版用」(両製品とも住友大阪セメント株式会社製)は、ともに補強繊維までプレミックスされており、水を加えて混合するだけで高耐久性断面補修材が製造可能です。ハンドミキサまたはモービル車で製造でき、規模による使い分けも可能です。超速硬タイプの「リフレモルセットSF」は、材齢3時間程度で24N/mm²の初期強度を発現します。また低温ほど早期に強度を発現します(10℃以下では2時間程度で24N/mm²)。