技術情報

ICTを活用した道路修繕

三次元マシンコントロール切削機

  • DX
  • ICT施工
  • 効率化
  • 省人化

トータルステーションを用いた三次元マシンコントロールは、三次元設計データを用いた作業装置の自動制御により、高い施工精度と効率的な施工を実現する画期的なシステムです。しかし、供用路道路の路面切削への適用においては、沿道環境条件などにより、トータルステーションの設置場所や視認性の確保が困難となる場合が多く、利用を断念するケースがあります。
鹿島道路の切削機には、トータルステーションを必須としない三次元マシンコントロールシステムを搭載しており、あらゆる沿道環境条件下でもスムーズな路面切削作業が可能です。

特長

    • 01

      現場の条件に応じて制御方式を選択可能

      当社が採用しているシステムは、現場の条件に応じて、トータルステーションを用いた方式とGNSSを用いた方式を選択できるものとなっております。これにより、沿道環境に応じた対応が可能です。

  • 02

    i-Constructionへの対応

    国土交通省のICT活用工事におけるICT舗装工(修繕工)の施工履歴データを用いた出来形管理要領に対応した、面的な三次元出来高管理が可能です。

  • 03

    施工の効率化

    三次元マシンコントロールと面的な三次元出来形管理を併用することで、施工プロセスの合理化を図り、道路を利用者の皆さんへの負荷を低減します。

  • 04

    修繕工事のスマート化

    供用道路の修繕工事は、対象の道路や沿道環境を利用する皆さんに、どうしても負荷を与えてしまうものです。鹿島道路は、この負荷をできるだけ小さなものとするスマートな施工システムを研究しています。

    工事騒音の低減による沿道環境負荷の低減

    「切削」は道路面を削る作業で、大きな打撃音を伴います。また大きな力を必要とすることから、機械の騒音もそれなりに大きなものとなります。鹿島道路はこの騒音をトータルに低減する研究を行っています。

    建設副産物の適正

    切削された細かなアスファルト混合物片は建設副産物なのですが、再資源化されるまでは“建設系産業廃棄物”として適正に取り扱う必要があります。鹿島道路はこの管理を効率的かつ的確に行う自社システムを運用しています。

    限りある資源をサステナブルに

    切削されたアスファルト混合物は、自社の工場にて100%再資源化されます。

  • i-Construction対応技術者の育成!

    鹿島道路では、国土交通省ICT活用工事の技術者を社内で継続的に育成しています!

  • 切削材積込み管理装置「MMシステム」

    鹿島道路の「MMシステム」は、切削したアスファルト混合物を適正に積載、運搬するためのシステムです。