技術情報
土壌・地下水浄化
土壌・地下水浄化
事業活動で使用した特定有害物質や油分が、土壌や地下水中に浸透し、土壌汚染を発生させます。
これらの土壌・地下水汚染に対して、掘削除去法のみでなく、種々の工法で浄化することが可能です。
各種工法
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01
ドラムソイル工法
地下タンクや地下配管の損傷個所から漏れ出た油分により、土壌汚染が引き起こされます。 油分に汚染された土壌を、200℃~300℃で加熱乾燥し、油分を土壌から分離し浄化します。 浄化された土壌は、低温で加熱されているので、土壌としての物性が変わらないことから、一般残土として有効利用できます。 浄化対象物質:VOC,油分
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02
バイオレメディエーション工法
油分等に汚染された土壌に、栄養塩や空気等を供給することにより、土壌中の有害物質を分解する菌を活性化し、土壌や地下水を浄化します。 浄化対象物質:VOC,油分 -
03
エアースパージング工法
土壌汚染された範囲に、井戸を設置し、地盤中の帯水層に、空気を注入・曝気し、VOCを揮発・回収し、土壌や地下水を回収します。 より効果的に浄化するために、バイオレメディエーション工法や地下水揚水工法と組み合わせる場合もあります。 浄化対象物質:VOC,油分 -
04
揚水曝気工法
土壌汚染された範囲に、井戸を設置し、汚染物質が溶け出した地下水をくみ上げることにより、土壌や地下水を浄化します。 井戸径は、φ50㎜程度から可能なため、狭小な場所や、営業を行っている場所でも、短期間に浄化設備の設置が可能です。 浄化対象物質:VOC,重金属,油分 -
05
封じ込め工法
土壌汚染された外周に、鋼矢板等の遮水壁を設置し、上面を舗装等で覆い、汚染土壌の拡散を防止します。 浄化対象物質:VOC,重金属,油分 -
06
不溶化工法
汚染土壌に不溶化剤を混合し、汚染物質が地下水などに溶け出さないようにします。 原位置で不溶化を行った場合は、地下水のモニタリングが必要となる場合があります。 浄化対象物質:重金属,油分 -
07
ソイルストーン工法
汚染土壌に、アスファルトプラント等で加熱された砕石を混合し、土壌中の汚染物質を加熱・揮発させ回収処理し浄化します。 加熱砕石を混合するだけのため、小規模な汚染土壌でも、倉庫棟の閉鎖空間があれば、簡易な設備で、経済的に浄化可能です。 浄化対象物質:VOC